いつだって
日常は奇跡に溢れている
見たことのない景色
驚きに満ちた経験
懐かしい記憶
そんな人生の小さな光となるような
鏡の小旅行を
日常は奇跡に溢れている
見たことのない景色
驚きに満ちた経験
懐かしい記憶
そんな人生の小さな光となるような
鏡の小旅行を
万華鏡作家・細野朝士
誰もが共感できる美しさと純粋な驚き。そして、小さなかたちに内包される無限の空間。
そんな万華鏡に表現の魅力を感じ、長年、万華鏡を専門に製作し続ける作家・細野朝士(ほそのともお)。
彼の創作の原動力は、驚いたり、不思議に思ったり、そんな日常の小さな感動です。
キーワードは「奇跡」。 ありきたりの日常に「奇跡」を見出す独自の感性と、それを再現するための技術と研究。そして、生み出された作品世界を共有することで再び生まれる「奇跡」。 そんなループする「奇跡」が、作家・細野朝士が創り出す万華鏡世界「Mirror Cruise」のベースとなっています。
キーワードは「奇跡」。 ありきたりの日常に「奇跡」を見出す独自の感性と、それを再現するための技術と研究。そして、生み出された作品世界を共有することで再び生まれる「奇跡」。 そんなループする「奇跡」が、作家・細野朝士が創り出す万華鏡世界「Mirror Cruise」のベースとなっています。
発見と再現
「日常は小さな奇跡に満ちていて、それに気がつくことは幸せなことじゃないかな、と思っています。
そういう幸せに気がつくことが、人生において大切なんじゃないかと。
私が作る万華鏡は、偏光という特殊な光を利用していて、簡単に言うと、普段は見えない自然の光の色を可視化しているわけです。
ですから、中に入っているオブジェクト自体は特別なものではなくて、言ってみれば透明なゴミのようなものなのですが、ところがこれが、万華鏡という科学的な装置のオブジェクトとして使うことで、宝のように姿を変えるわけです。
ある時はノスタルジックな雰囲気を作ったり、ある時はネオンカラーのような刺激的な色を作ったり、そのこと自体がもう奇跡的だと思えるんです。
うわっ! 面白い! という現象を発見したら、とにかくそれを再現しようというのが私の創作スタイルです」
共有と再生
「それから一方で、私が作った万華鏡を覗いて、何か気持ちが変わったり、幸せを感じたり、ちょっとした気分転換でもいいのですが、そういうことも小さな奇跡と呼んでいいように思っています。
テレイドスコープという、風景が模様になる万華鏡も製作していますが、これも、いつも見ている日常がまるで違う風に見えたらいいな、という思いで作っています。
私の万華鏡が創り出す非日常体験によって、日常への見方が変わったり、少しでも楽しい気持ちになったり、そんな生活に潤いを与える一助になれば良いなぁ、という思いで製作に励んでいます」
深い木立に囲まれるアトリエで製作に励む作家・細野朝士。移ろう季節の色彩や、自然の音、匂い、空気が、作家独自の感性を通して、息を呑む程美しい万華鏡世界に生まれ変わります。
深い木立に囲まれるアトリエで製作に励む作家・細野朝士。移ろう季節の色彩や、自然の音、匂い、空気が、作家独自の感性を通して、息を呑む程美しい万華鏡世界に生まれ変わります。
妖(あやかし) 5.H
圧倒的な色彩の世界。独自の技術とこだわりで、多様な色彩を生み出す Mirror Cruise の偏光万華鏡。
妖(あやかし) 4.W
筒を回すたびに、ゆっくりと複雑に変化する色とかたち。まるで生命があるかのような動き。自然の光の色が創り出す小宇宙。
妖(あやかし) K
精巧に設計されたミラーシステムだからこそ、華麗に、美しく広がる幾何学模様の世界。
製品の特徴
偏光を利用した万華鏡は、一般にもその仕組みは見られるものですが、Mirror Cruise ならではの特徴は、まずは何といってもその色彩の豊さです。
一般的なものは、虹色に発色するものがほとんどですが、Mirror Cruise の偏光万華鏡は、オブジェクトとなるフィルムに特殊な加工を加えることで、より多様な色彩を創り出しています。
更に、色同士の重なり合いが複雑なバリエーションを生んで、ある時は華やかに、ある時は静謐に、次々と姿を変える圧倒的な色彩の世界を私たちに体験させてくれます。
偏光板が作り出す偏光(一直線方向の光)が、内蔵されるフィルムを通過し、更にもう一度偏光板を通ることで、波長の違うさまざまな光の色を生み出します。 つまり、すべての色が、自然の光そのものの色なんです! 光の性質や屈折率の違いを利用した、ちょっと不思議で、ちょっと科学的な「偏光万華鏡」。 | |
そして、もうひとつの大きな特徴は、鏡が組んであることを認識させないくらい、正確で美しい幾何学模様です。万華鏡独特の幾何学模様は、内部の鏡が精巧に組まれていればいる程、美しい像を結びます。
鏡を隙間なくきれいに組むということは、シンプルなことのようで実は大変難しい作業ですが、長年、万華鏡を専門に製作を続ける作家ならではの熟練の技術・こだわりが、
目が覚める程美しい、シャープで繊細な映像の実現を可能にしています。初めて覗いて見た時に、まずはこの映像の鮮明さに、誰もがきっと驚かれることと思います。
鏡が精巧に組まれているからこそ、美しく結像する幾何学模様。
「ミラー組みは基本であって、当たり前にきちんと組まないといけないと考えています。ハンディータイプにしているので限界はありますが、
ミラーが組んであることを認識させないくらい正しい幾何学模様を作ることで、映像に集中してもらえるのだと思っています。」 | |
製作へのこだわり
Mirror Cruise の万華鏡は、1本1本すべての工程を、作家・細野朝士が手作業で製作しています。
各工程のそれぞれに、作家ならではの繊細なこだわりが施されていますが、製作を通し、最も重要視されているのは、その映像の「移ろい」です。
「偏光万華鏡は、オブジェクトが動きながら色を変えていきますから、色のバランスを総合的に判断していくことになります。 色そのものはもちろんですが、色の移り変わりの部分が、私は万華鏡の肝だと思っています。 心を惹きつけたり、面白さや不思議さを感じるのは、かたちと色の移ろいにあるように思いますので、それをどのように移ろわせるか? ということを最も重視しています」
「万華鏡は一期一会の世界ですから、突き詰めようがないようにも思えますが、私はそうではないと思っています。 良い偶然を作るためには、必然をいかに突き詰められるか? ということが求められているのだと思います。 きっと人には理解してもらえないような細かい調整を、自分の感覚、美意識と照らし合わせながら、納得のいく仕上がりになるまで繰り返して完成に至ります」
「偏光万華鏡は、オブジェクトが動きながら色を変えていきますから、色のバランスを総合的に判断していくことになります。 色そのものはもちろんですが、色の移り変わりの部分が、私は万華鏡の肝だと思っています。 心を惹きつけたり、面白さや不思議さを感じるのは、かたちと色の移ろいにあるように思いますので、それをどのように移ろわせるか? ということを最も重視しています」
「万華鏡は一期一会の世界ですから、突き詰めようがないようにも思えますが、私はそうではないと思っています。 良い偶然を作るためには、必然をいかに突き詰められるか? ということが求められているのだと思います。 きっと人には理解してもらえないような細かい調整を、自分の感覚、美意識と照らし合わせながら、納得のいく仕上がりになるまで繰り返して完成に至ります」
幻(まぼろし) 8.H
時には優しく繊細に。時には激しくダイナミックに。作家・細野朝士が創り出す、必然的偶然の美。
幻(まぼろし) 5.W
偏光とは思えない、鮮烈な色彩を生み出す「妖」。バランスよく、様々な環境で楽しめる「幻」。それぞれのタイプに見え方の異なる複数のミラーシステムをご用意しております。
製作風景
パイプ部 | ステンレスパイプカット・内側バリ取り・切り口ヤスリ掛け3段階。側面ヘアーライン加工5段階。 |
持ち運びやすいコンパクトな設計と、手になじむ程よい金属の重量感。内包する華やかな世界とは対照的な、シンプルで高級感のある外装は、 製作開始当初から変わらない、作家・細野朝士のスタイリッシュなこだわりです。 | |
覗き窓 | ワッシャー削り・サイズ調整・レンズカット・接着3段階。 |
「外観に関しては、絵画でいう額縁のような感覚があります。内部映像や、それを覗いてもらう行為自体を作品と考えていますので、 外観は、よりシンプルに、洗練されたものであればよいと思っています。」 | |
ミラーシステム | ミラーカット・角度調整をしながらの組立て・接着2段階。 |
万華鏡の心臓部とも呼べるミラーシステム。鏡の組み方によって、広がる万華鏡世界はまったく異なってきます。 精巧な技術と経験が必要とされる、最も重要で、時間のかかる工程です。 | |
オブジェクトケース | アクリルパイプ切断・削り。アクリル板切断・削り。 |
オブジェクト製作 | 透明なオブジェクトを、偏光効果を確かめながら伸ばしたり曲げたりしてカット。時間をかけて様々な微調整をします。 |
特殊な加工により多様な色彩を生み出すオブジェクトの製作。 確認と微調整を繰り返し、偶然ではない、必然の色彩を追求します。 | |
オイル注入 | オブジェクトケースにオブジェクトを入れ、シリコンオイルで満たして密閉。2-3段階 |
組立て | カバーのアクリルやワッシャーを削り、各パーツのサイズを微調整して組立て。接着剤・コーキングを使用。 |
シリコンオイルを使用することで、まるで生命があるかのような、滑らかで幻想的な動きを実現させています。 各工程でその都度その都度、ミラーや映像のチェック、細かい調整を繰り返し、万華鏡はようやく完成に至ります。 | |
仕上げ | 組立て後、接着剤汚れを取り、最終磨きをして完成。 |
すべての製品に刻まれるサインとシリアルナンバーは、Mirror Cruise の品質の証です。 | |
テレイドスコープ
テレイドスコープは、外の景色が美しい幾何学模様に変化する万華鏡です。
見慣れた日常の風景が、繊細かつダイナミック、幻想的な万華鏡の世界となって目の前に広がります。
とにかく色々なものを覗いてみたくなる、覗けばきっと、ワァと声が上がる、そんな子供心に返ること間違いなしの万華鏡です。
先端にはめ込まれた天然水晶。球面に結像する像を、内部のミラーシステムが繰り返し反射することで、 無限のパターンが生み出されます。アウトドア、お散歩で、四季折々の自然を眺める。街に出て、カラフルな色彩にワクワクする。 もちろん、おうちの中で、ゆっくりとした時間にも。何を見ても、きれい ! 面白い ! ワクワクすること間違いなしの万華鏡です。 | |
テレイドスコープは、一般の万華鏡とは違い、 鏡が映し出すオブジェクト(色やかたちの元となるもの)を内蔵していません。 先端の水晶玉から取り込む外の景色がオブジェクトとなるため、言い換えれば、無限のオブジェクトがある万華鏡、ということにもなります。 そんなシンプルな構造であるだけに、大切になるのが、やはり鏡を組む精度です。 鏡が精巧に組まれていればいるほど、正確な幾何学模様が連続します。 作家・細野朝士が創り出す、息を呑むほど美しい「もうひとつの日常」を、是非体験してください。 見え方の異なる複数のミラーシステムをご用意いたしております。
大人の時間
万華鏡は、日本では玩具や民芸品のようなイメージがまだまだ多くありますが、世界各地、例えばアメリカでは、すでにアートとしてひとつのジャンルが確立されているくらい、人気も認知度もあるものです。
万華鏡は、覗けば誰でも子供心に返って楽しめる良さと、次から次へ美しく変化するアートとしての楽しみ方、それから、Mirror Cruise の万華鏡のように、
自然の光や風景そのものがオブジェクトになっているものもあり、そんな科学的な面白さだってあります。
子供はもちろん、大人が楽しむために作られているものも数多くあり、その表現される世界も様々です。
是非改めて、玩具や民芸品とは違う、こだわりをもって製作された「万華鏡」の面白さを体験していただければと思います。
Mirror Cruise は、万華鏡作家・細野朝士が展開する万華鏡ブランドです。
作家・細野朝士は、1997年に万華鏡製作を開始し、以来四半世紀、万華鏡を専門に製作を続けています。
映像の不思議さや面白さを尊重するその作品は、どれも緻密で美しく、鮮やかな色に溢れ、覗けば本当にワクワクするものばかりです。
どなたにも、純粋な驚きと感動、そして心地よい安らぎの時間を与えてくれる、ちょっと贅沢な「大人のための万華鏡」お楽しみください。
作家略歴
細野 朝士 Tomoo Hosono | |
1969年 | 群馬県生まれ。 |
1993年 | 千葉大学工業意匠学科卒。企業内デザイナーとして空間設計に携わる。 |
1997年 | 万華鏡製作を開始。 |
1998~2001年 | 万華鏡作家として全国のアートイベントに参加。 |
1999年 | 鎌倉小町アートギャラリー「海雲」空間プロデュース。 |
2001年 | 喜多郎コンサート演出映像に協力。奄美パーク展示装置として万華鏡製作。 |
2001~2002年 | ACCENT ON DESIGN (NY) 参加。 |
2015年 | メディア(テレビ朝日「怒り新党」)にて、日本三大万華鏡作家として紹介される。 |
2020年 | ギャルリーvivant(銀座)個展 + 二人展企画。 |
2019~2021年 | Dream Blue(千葉)個展 |
2021・2023年 | WEEKEND ACORNS(横浜)参加。 |
2022・2023年 | purveyors(群馬)個展。 |
2018・2024年 | +ノーション(銀座)個展。 |